Duduk From Japan – Yas.Tarumi's Official Web Site –

アルメニア共和国の民族楽器「ドゥドゥク」演奏家 兼 販売活動者 樽見 ヤスタカ の公式Webサイトです。


ドゥドゥクには”長いの”と”短いの”があるお話。


写真はリードを外した状態のドゥドゥクです。
メジャーの上にあるのが Key of A(アルメニアでも最もよく使われるキー)
そしてメジャーの下にあるのが、Key of C です。

ドゥドゥクのキーについての話は後述します。
ドゥドゥク1本の音域は特殊奏法を含めて1オクターブ+完全5度ほど。(※1)
そのため、1本だけでは発音できない「もっと低い音」や「もっと高い音」を
演奏する為に、10穴ハーモニカのようにキーが分かれていることが特徴です。
つまり、”長いの” と ”短いの” がいます。(※2)
そして、全長だけでなく、指穴の間隔も 短くなることが重要なポイントです。

指穴の間隔も短くなる…そうなると、
ドゥドゥクを持つ手のひらのサイズに対するハードルも”さらに”減ります。(下図参照)
写真に写るC管は “短いからお子様用”ではなく。楽器を始めたい方にとって
充分に選択肢の一つとして考えられるものです。

(樽見が目一杯開いた手の様子です。親指の先から小指の先まで約20センチ。
ピアノで例えると、ド~ドまでの1オクターブ分の大きさです。このサイズで
樽見のドゥドゥクの持ち方をして、Key of A や G までは演奏可能です。)

過去、樽見においてはメイン商品としてお勧めをしたのは
“長いの”であるA管だけだったという時期がありました。

樽見自身も最初に買った1本はA管だったことも要因の一つだと思います。
どうやって空気が漏れないように指穴を押さえて吹き続けるか、
試行錯誤を繰り返していたことも含めて、
自然とA管でお伝えする方向に傾きました。

しかし、実際にお客様がお手に取って頂くと、
A管を試奏された時には硬かったご表情もC管に持ち替えると和らぐ方は多いです。
(樽見がご案内を差し上げる機会があった方については、です。)
それに”ご表情を和らげて下さったな”と感じるまでにも樽見は時間がかかりました。

そこから、ここ最近1年くらいは、
実際にドゥドゥクを見てからご購入を決めたいというお客様には、
まずサイズのバリエによる違いを体験頂き、感じたことを持ち帰って頂く。
その後、改めてWeb注文をして頂くようにしています。

実際にドゥドゥクを見て購入検討したい方にとって、
(初めての1本は特にですが)”これならできそう”を
実感するための手助けが出来れば幸いです。

※1 1オクターブ+完全4度以上の音域で発音可能なメタルキー付きタイプのドゥドゥクもあります。
  本記事ではメタルキー付タイプではなく、スタンダードなドゥドゥクについてを記載しています。

※2 現在のところ、樽見ヤスタカがメイン販売として取り扱うのは G,A,B♭,B,C の5種類です。
  アルメニアの各工房においても、おおよそ同様です。Gよりも低音が出せる Key of F や、
  Cよりも高音が出せる Key of D などは特別注文となるケースがとても多いです。

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