樽見ヤスタカが運営している自身のWebショップだけでなく、
アルメニアを拠点に持つ各工房でも同様の表記を行っているのですが…
ドゥドゥクの販売ページの商品名に
• ”Key of A”
• “Key of C”
とか、
あるいは
• ”A Key”
• “C Key”
こんな文言が書かれているのを目にしたことはありませんか?
(逆にその表記をしていないショップがあれば必ず質問を行ってみましょう。
答えることができないお店様であれば、”あまり(あるいは ほとんど)
吹いたことがないお店様”とお見受けしてよいかと思います。
このキー表記が悩みどころ…
初めてのドゥドゥクを購入したいというお客様は特に、
Webショッピングの商品ページを前にして、このキー表記が書かれている
ことによって「どれにしたら良いのか?」とご購入を悩むところでしょう。
この表記は、その1本のドゥドゥクが
「どのくらいの高さの音を出せるのか?」
「どの音階を演奏するのが得意なのか?」
を表現しています。
まず一つ、例を挙げて結論からお伝えします。
”C管”と表記されていたら、下図の通り、
「最も下の2つの指穴だけを空けた運指の時にC(ド)の音が出る」
ということになります。(黒丸は指穴を塞ぎ、白丸は指穴を空ける)
(下図の音符よりも実音は1オクターブ下の音程が発音されます。)

ドゥドゥクは 9つの指穴が設けられており、両手の9本の指で演奏を行います。
(実際には楽器の持ち方には2通りあります。この点は後述しましょう。)
C(ド)の音程を出すには、上図の運指を用いるということになりますし、
そこから更に低い音を出す指穴が2つ、まだ空いているわけですから、
C(ド)から2つ分、B(シ)、A(ラ)に至るまでの低い音を演奏できます。
全ての指穴を塞いだ時の音程は A3 。
(下図参照)
C majorの長音階を主にスムーズに演奏できますし、
A minor の自然的短音階(ナチュラルマイナースケール)を
演奏するのも容易になる、それが “Key of C” のドゥドゥクです。

(※後ほど皆様の参考にしていただけるように、
ただただ音階を吹くだけの動画も掲載いたします。)
ここまでお読みくださりありがとうございます。