ドゥドゥク提供時に大事にしていること

樽見はご購入者の方へドゥドゥクを送る前に
リードの検品・調整を必ず行います。

検品・調整という一言の中身は様々。

・その方にとって吹きやすいリードか
・その一個のベストな状態はどんな時か
・どこまで削ると吹きやすくなるか
・どこまで削ると音色が崩れてしまうか
・どちらを上にして付ければ良いか目印付け
・そもそも音程が揃うリードか判断
・調整直後 vs 1〜2日経過後 の変化幅

(※削らずとも、吹きやすいリードも

 あります。念のため。)


具体的に書き出すならば、
樽見は上記は必ず診ます。

リードを余分に取り寄せる上、
この調整作業も必ず行った上で、
本国からの直接購入額と同額で
提供出来るようにしています。

力不足は常に感じますが、
やろうと思った方々に喜んで欲しいし、
やれるかもって思えてほしい。
基本、そのモチベだけです。

逆に言うと、これだけやらなければ
ならないのがドゥドゥクの提供です。

入念なチェックも無しに、提供者が
「個体差を出来るだけ均一にする」のは
不可能です。正直に言ってしまうと、
アルメニアの製作界は購入者様に対し
隅々と何から何まで迎合ではありません。

そう思いは続けていましたが、
昨年になってからでしょうか。

"こんなリードが欲しいんです"という、
購入者様のご要望や理想像が
少し変わってきました。

それはつまり、樽見視点で行っていた
調整作業の量を控えめにした状態のもの。
あるいは入荷したままの状態のリードを
吹きたい、そんなご要望です。

樽見は、その声を頂き始めた頃、
あぁ、それでもいいんだな、と。

ドゥドゥクがそれだけ多くの方に
知られてきたということでもあります。

「今までやってきたこと」だとか、
自信が崩れ去るだとか、そういう感覚は
全くありませんでした。
逆に、肩の力が抜ける思いがしました。

それがきっかけで、
自身でメイン使用しているリードも
今まで使い慣れたもの以外の個体も
自然とトライしやすくなり。
自分自身で出す音色も変わり
始めている時期に今、あります。

ドゥドゥクと人を通して
次の段階を感じているところです。

Duduk From Japan - Yas.Tarumi's Official Web Site -

アルメニアの民族楽器ドゥドゥク奏者 兼 シンセサイザーサウンドクリエイター 樽見ヤスタカ(Yas.Tarumi) 公式ホームページ

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