
エレバン中心街の賑わいだけを味わっていたらここまで感動は無かったでしょう。
足を伸ばしてこそ、アルメニアを愉しめる。そう感じた。
アルメニア各地の険しい山間部や断崖絶壁等、そこにひっそりと修道院が佇む。
現代だけでなく、大昔の人の息遣いが聴こえてくるようです。

世界遺産のゲガルド修道院。残念ながらお堂は改修工事中だったが、
観光客にも人気のスポット。海外の観光客だけでなく、ネイティブな
アルメニア暮らしの方々もちょくちょく訪れている模様。
当時のゲガルド修道院の修道士たちは、こんな険しい岩場を
掘り進め、その洞窟内で慎ましい生活をしていた。
(岩の中に穴が開けられているのが見えるでしょうか。)

どことなく、修道院のドア付近が多方面の宗教建築の要素を
取り入れているように見えて、目を奪われるポイントばかり。


こちらはセヴァン湖のほとりに建つ、セヴァナバンク修道院。

つぎはぎの色違いの石造り。それがまたいい。

うん、やはりセヴァナバンク修道院もだ、と思いました。上の方に目をやると…
やはり仏教テイストを感じるモチーフがある。こういうのを見ると面白くなってしまう。

様々な教えや系統も、もともと一つっぽいと感じさせるものばかり見つかる。
日本にいたらなかなか見ることが出来ない、感じることが出来ないものばかり。


その他の修道院においても、実に美しい宗教画、修道院の建築全般に言える、
遮音性、遮光性、断熱性、保温性、そして1500年以上前から雨風を耐え忍んだことが
伺える”湿った岩の匂い” と ”若干のカビ臭さ” が石造りの建物の中にいることで
ありありと感じ取れるものでした。
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